都立入試の過去問・数学・令和8年度
都立入試 2026 数学の解説と正答率
2026年の都立高校入試(共通問題)の数学を、東京都教育委員会の報告書の数字で振り返ります。問題そのものは都教委の検査問題(PDF)で見られます。
正答率と得点分布は東京都教育委員会の報告書から・出典はページの最後にあります
平均点
60.4点
前の年は60.4点
80%以上の問題
2問
10点ぶん
いちばん低い問題
2.0%
5-2
この年の数学はどうだったか
平均点は 60.4点(前の年は60.4点)。下の帯は、その点数以上をとった受検者の割合です。
その点以上をとった受検者
共通問題で受検した人の中での割合で、合格率ではありません。自校作成問題の学校を受けた人は入っていません。
小問ごとの正答率
マスや位置を押すと、検査問題の PDF のその問題があるページが開きます。「8年平均との差」は、2019〜2026年の同じ位置の平均と比べたものです。「この年の型」は、この年の問題を見て分類したものです。
- 80%以上
- 50〜80%
- 20〜50%
- 20%未満
| 位置 | この年の型 | 配点 | 正答率 | 8年平均との差 |
|---|---|---|---|---|
| 1-1p.3 | 正負の数の計算(累乗を含む) | 5 | 73.1% | -13.4 |
| 1-2p.3 | 文字式の分数計算単元ページで練習 | 5 | 73.9% | +3.1 |
| 1-3p.3 | 平方根の計算(展開) | 5 | 74.4% | -0.7 |
| 1-4p.3 | 一次方程式 | 5 | 88.3% | +1.8 |
| 1-5p.3 | 連立方程式 | 5 | 85.6% | -2.1 |
| 1-6p.3 | 二次方程式単元ページで練習 | 5 | 72.3% | +6.8 |
| 1-7p.3 | 統計(累積相対度数) | 5 | 55.9% | -8.1 |
| 1-8p.3 | 円周角と角度 | 5 | 42.8% | -8.8 |
| 1-9p.3 | 作図(回転移動) | 6* | 58.1% | +0.4 |
| 2-1p.4 | 文字式の利用(数の性質) | 5 | 54.0% | +1.2 |
| 2-2p.4 | 文字式の証明 | 7* | 34.3% | +10.9 |
| 3-1p.5 | y = ax² の変域 | 5 | 66.6% | -9.0 |
| 3-2p.5 | 平行な直線の式 | 5 | 60.0% | -3.0 |
| 3-3p.5 | 面積の比から座標 | 5 | 18.5% | +4.8 |
| 4-1p.6 | 角度を文字式で | 5 | 66.9% | +2.0 |
| 4-2①p.6 | 相似の証明単元ページで練習 | 7* | 44.8% | -9.3 |
| 4-2②p.6 | 相似の利用(線分の長さ)単元ページで練習 | 5 | 7.5% | +3.7 |
| 5-1p.7 | 空間図形(角度)単元ページで練習 | 5 | 34.9% | +1.1 |
| 5-2p.7 | 空間図形(体積)単元ページで練習 | 5 | 2.0% | -6.2 |
* は部分点のある問題です。正答率は報告書の値をそのまま使っています。
小問ごとの解き方の要点
問題は都教委の PDF で見て、解き方の要点で考え方をつかむ
問題の数値は載せず、その型の考え方とつまずきやすい所だけを書いています。問題そのものは、位置のリンクから PDF のそのページで見てください。
大問1
- 1-1正負の数の計算(累乗を含む)正答率 73.1%
- 累乗 → かけ算・わり算 → たし算・ひき算の順。かっこが無ければ − は 2 乗の外にあり、−a² と (−a)² は符号が逆になる
- 1-2文字式の分数計算正答率 73.9%
- 分母を最小公倍数でそろえ、ひく側の分子はかっこごと引く。かっこを外す時は、中の符号を全部変える
- 1-3平方根の計算(展開)正答率 74.4%
- 乗法公式で展開し、√ の 2 乗は中身になる。展開の真ん中の項(2 × 前 × 後)を落としやすい
- 1-4一次方程式正答率 88.3%
- かっこや分数があれば先に外す。文字の項を左辺、数の項を右辺に集め、移項したら符号を変える
- 1-5連立方程式正答率 85.6%
- どちらかの文字の係数をそろえて消す。式どうしを引く時は、右辺も引く
- 1-6二次方程式正答率 72.3%
- まず因数分解できるかを見る(積が定数項、和が x の係数になる 2 数を探す)。できなければ解の公式。−b の符号と、b² − 4ac(a と c の符号が逆なら −4ac は足し算になる)に注意
- 1-7統計(累積相対度数)正答率 55.9%
- 累積度数はその階級までの度数の合計、累積相対度数はそれを総数で割ったもの。ある階級「まで」の割合か、その階級「だけ」かを読み分ける
- 1-8円周角と角度正答率 42.8%
- 直径に対する円周角は 90°。同じ弧に対する円周角は等しい。わかる角を図に書き込んでから、三角形の内角の和で求める
- 1-9作図(回転移動)正答率 58.1%
- 回転の中心からの距離は変わらない(コンパスで写す)。回転の角は、垂線(90°)・角の二等分線(45°)・正三角形(60°)の作図で作る
大問2
大問3
大問4
同じ型の類題を解く
類題を解いて、間違えたら、その答えになる人に多いつまずきを読む
類題は、型の説明から作ったこのサイトの問題で、過去問の本文ではありません。間違えた答えを選ぶと、その答えになる人に多いつまずきが出ます。同じ型の続きは、型ごとの練習ページで解けます。
1-1正負の数・指数の計算2026年の正答率 73.1%
次の計算をせよ。
−5² + 14 − 3 × (−2)³
1-2文字式の分数計算2026年の正答率 73.9%
次の計算をせよ。
(7x − 4y)/6 − (5x − 9y)/10
1-3平方根の計算(展開)2026年の正答率 74.4%
次の計算をせよ。
(3√2 − √11)² + √88
1-4一次方程式(かっこ付き)2026年の正答率 88.3%
次の方程式を解け。
3(x − 3) = 2x + 1
1-5連立方程式2026年の正答率 85.6%
次の連立方程式を解け。
3x + 5y = 1 …①
4x + 7y = 3 …②
1-6二次方程式(解の公式)2026年の正答率 72.3%
2026年のこの位置は「二次方程式」でした。類題は「二次方程式(解の公式)」で、解き方が違います。
次の二次方程式を解け。
5x² + 11x − 3 = 0
1-7確率(組み合わせ)2026年の正答率 55.9%
2026年のこの位置は「統計(累積相対度数)」でした。類題は「確率(組み合わせ)」で、解き方が違います。
男子 4 人、女子 2 人の合わせて 6 人の中から、くじで 2 人の委員を選ぶ。
選ばれる 2 人が、男子 1 人と女子 1 人になる確率を求めよ。ただし、どの 2 人が選ばれることも同様に確からしいものとする。
1-8円周角・平行線と角2026年の正答率 42.8%
下の図のように、1 つの円の周上に 4 点 A、B、C、D が、この順に並んでいる。
点 D を通り線分 AC に平行な直線と、線分 BC を点 C の方に延ばした直線との交点を F とする。
∠ADB = 47°、∠CAD = 29° のとき、図で x° と示した ∠BDF の大きさを求めよ。
2-1文字式の利用(数の操作)2026年の正答率 54.0%
横一列に並んだ数について、次の【操作】を行う。
【操作】となり合う 2 つの数について、左の数から右の数を引いた差を、その 2 つの数の間の下に書き、新しい段をつくる。これを、数が 1 つになるまでくり返す。
例えば、5、−2、3 と並んでいるとき、2 段目は 5−(−2)=7、(−2)−3=−5 で 7、−5 となり、3 段目は 7−(−5)=12 となる。
1 段目に 3、−4、6、−1 と並んでいるとき、最後に残る 1 つの数を求めよ。
3-1y = ax² の変域2026年の正答率 66.6%
関数 y = −(1/3)x² について、x の変域が −6 ≦ x ≦ 3 のときの y の変域を求めよ。
3-22点を通る直線の式2026年の正答率 60.0%
2026年のこの位置は「平行な直線の式」でした。類題は「2点を通る直線の式」で、解き方が違います。
下の図は、座標平面に関数 y = (3/4)x² のグラフ f をかいたものである(O は原点)。
グラフ f 上に 2 点 A、B をとる。点 A の x 座標は −2、点 B の x 座標は 4 である。
2 点 A、B を通る直線の式を求めよ。
4-1角度を文字式で表す2026年の正答率 66.9%
下の図の △ABC は、AB = AC、∠BAC = 76° の二等辺三角形である。
∠BAC の二等分線と辺 BC との交点を E とする。辺 AC の両端を除く部分に点 D をとり、線分 BD と線分 AE との交点を F とする。
∠ABD = a° のとき、∠BFE の大きさを a を用いて表したものとして正しいものを選べ。
1-9・2-2・3-3・4-2①・4-2②・5-1・5-2には、まだ類題がありません。
落とせない問題と、正答率が低かった問題
落とせない問題から 1 段ずつ積み上げて、目標点まで登る
落とせない問題
この年の正答率が80%以上の1-4・1-5。多くの受検者が取っているので、ここを落とすと差をつけられます。
正答率が低かった問題
5-2(空間図形(体積)・2.0%)、4-2②(相似の利用(線分の長さ)・7.5%)、3-3(面積の比から座標・18.5%)。目標点が高くなければ、後回しにしてよい問題です。
出典
- 正答率・得点分布:東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査 報告書(令和8年度)
- 平均点:東京都教育委員会の報道発表
- 8年分の正答率と型の傾向は数学の過去問分析にまとめています