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都立入試・国語 大問4〔問5〕

作文(200字)の書き方

国語の大問4(論説文)の最後に、200字以内で自分の意見を書く作文が出ます。配点は10点。テーマは毎年変わりますが、問いの形はほぼ同じで、採点のポイントは13回とも同じです。採点のポイントから逆算すれば、書く順番は前もって決めておけます。

2020〜2026年度の13回を確かめた版・最終更新 2026-10-13・出典は記事の最後にあります

文: 受験生のパパ(ココ高受験の運営者)・運営者情報・編集方針

問われること

字数
200字以内
配点
10点
場所
大問4の最後
点が付いた人
71.4〜81.9%

大問4の論説文を読んだ後に、あるテーマについて「自分の意見を発表する」つもりで書きます。2026年度(一般入試(第一次募集))の問題文は次のとおりです。

国語の授業でこの文章を読んだ後、「対話による創造」というテーマで自分の意見を発表することになった。このときにあなたが話す言葉を具体的な体験や見聞も含めて二百字以内で書け。なお、書き出しや改行の際の空欄、、や。や「などもそれぞれ字数に数えよ。

条件は毎年同じで、具体的な体験や見聞を含めることと、書き出しや改行の空欄、「、」「。」「「」も 1 字に数えて 200 字以内にすることです。都教委の正答例には、「です・ます」で書いたものも「だ・である」で書いたものもあります。

採点のポイント

東京都教育委員会が示す採点のポイントは、次の 3 つです(2026年度)。

  1. 1テーマ「対話による創造」に即した自分の意見、主張が適切に書かれている。
  2. 2本文中の筆者の主張を的確に捉え、その主張を踏まえて、文章が適切に書かれている。
  3. 3自分の意見、主張の根拠となる具体的な体験や見聞について、適切に書かれている。

細かい点数の付け方(部分点の基準)は、都教委ではなく各学校が作ります。採点のポイントの下に、次のように書かれています。誤字の減点などは、学校が基準に加えることができる例として挙げられているもので、どの学校でも同じとは限りません。

採点のポイントの下の注記(原文)

各学校において、採点のポイントを踏まえて『部分点の基準』を作成し、『部分点の基準ごとの点数』を定めること。なお、受検者の実態等に応じて、次の例のように詳細な基準を定めることができる。

・「○○について××が書かれている。」のように、具体的な内容を加えること。

・「○○と△△が書かれている。(3点)」「○○が書かれている。(2点)」「△△が書かれている。(1点)」のように、段階を設け、段階ごとの点数を設定すること。

・「誤字が一つ以上ある。(1点減点)」のように、部分点の基準を加えること。

200字の組み立て

意見、筆者の主張、体験、まとめの順に積み上げる。体験がいちばん長い

採点のポイントの 3 つを、そのまま書く順番にします。段落の数や組み立ての決まりは、問題文にも採点のポイントにも書かれていないので、これはこのサイトのおすすめの型です。

  1. 1意見を一文で言い切る採点のポイント 1「私は、(テーマ)とは〜だと考えます」。テーマの言葉をそのまま入れると、テーマから外れません。
  2. 2筆者の主張を一つ借りる採点のポイント 2「筆者は、〜と述べています」。本文から、自分の意見とつながる一文を選んで短く言い換えます。
  3. 3体験や見聞を一つだけ、具体的に採点のポイント 3いつ・どこで・何があって・どう考えたか。自分の体験でなくても、ニュースや本で知ったこと(見聞)でかまいません。いちばん字数を使うところです。
  4. 4意見に戻って締める採点のポイント 1最初の意見を、体験を踏まえて言い換えます。新しい話は足しません。

書いた例

2026年度の題「対話による創造」で、上の型どおりに書いた例です。このサイトで書いたもので、本物の答案でも、都教委の正答例でもありません。色は採点のポイントの番号に合わせています。

私は、対話による創造とは、一人では思いつかない考えを、話し合いから生み出すことだと考えます。筆者は、合意ができなかったことも立派な対話の結果だと述べています。 学級会で文化祭の出し物を話し合った時、劇か展示かで意見が割れ、その日は決まりませんでした。しかし、互いの理由を聞いたことで、次の回には劇の場面を写真で展示する案が生まれました。違う意見こそ、新しい考えの種になるのだと思います。

空欄も数えて 194 字(右の行から縦に読む)

  • 意見(46字):私は、対話による創造とは、一人では思いつかない考えを、話し合いから生み出すことだと考えます。
  • 筆者の主張(33字):筆者は、合意ができなかったことも立派な対話の結果だと述べています。
  • 体験・見聞(88字):学級会で文化祭の出し物を話し合った時、劇か展示かで意見が割れ、その日は決まりませんでした。しかし、互いの理由を聞いたことで、次の回には劇の場面を写真で展示する案が生まれました。
  • まとめ(25字):違う意見こそ、新しい考えの種になるのだと思います。

筆者の主張は、本文の「合意ができなかったということも、一つの立派な対話の結果だったはずです」という一節(同じ年の大問4の設問に引かれている)から借りました。都教委の正答表には、毎回正答例(200字前後の作文)が載っています。2026年度は正答表(PDF)で、合唱祭の指揮者の体験から書いた例が見られます。体験の選び方が違う 2 つを見比べると、型が同じことが分かります。

マス目と字数

2026年度の解答用紙では、作文の欄は縦書きで 1 行 20 マス × 10 行です。20字目・100字目・200字目に目印の数字が付いています。字数の数え方は問題文のとおりで、書き出しの空欄も、段落を変えた行の残りのマスも字数に入ります。段落を 3 つにすると、行の残りの分だけ書ける字数が減ります。

ほかに、学校で習う原稿用紙の一般的な決まりがあります(採点のポイントには書かれていません)。

  • 書き出しと、段落の頭は 1 マス空ける
  • 「、」「。」や閉じかっこが行の頭に来る時は、前の行の最後のマスに文字と一緒に書く
  • 縦書きなので、数字は漢数字で書く(「三年生」「十人」)

点が付きにくい形

都教委の抽出調査では、作文で部分点を含めて点が付いた人は、毎年 71.4〜81.9%でした。裏を返すと、毎年およそ 2〜3 割の人は 0 点です。

  • 2019年度79%
  • 2020年度75.6%
  • 2021年度75.5%
  • 2022年度71.4%
  • 2023年度81.9%
  • 2024年度77.6%
  • 2025年度77.4%
  • 2026年度72.6%

0 点になった理由は公表されていません。採点のポイントと問題文の条件から見ると、次の形は点が付きにくいと考えられます。

  • 1テーマと関係のない話を書いた
  • 1本文の要約だけで、自分の意見がない
  • 2本文に一度も触れず、自分の話だけ
  • 3「〜は大切だ」という一般論だけで、体験も見聞もない
  • 条200字を超えた(扱いは各学校の基準による)
  • 条時間が足りず、白紙のまま

丸の数字は、当てはまる採点のポイントの番号です。「条」は問題文の条件です。

時間の使い方

50分のうち、15分を作文に取っておく

国語の検査時間は 50 分です(2026年度の問題の表紙)。作文は大問4の最後で、その後に大問5が続きます。大問4の読解に時間を使いすぎると、作文を書く時間が残りません。白紙は確実に 0 点です。

このサイトの目安は、作文に 15 分を取っておくことです。大問5 まで含めた時間の配分を試験の前に決めておくと、迷いません。最初の 2〜3 分で型の 4 つ(意見・筆者・体験・まとめ)を余白にメモし、書き終えたら字数と誤字を確かめます。

家での練習

時間を計って書き、家族に3つの印を確かめてもらう

  1. 下の「過去の題」から 1 つ選び、15 分を計って書く。本文が手元に無くても、意見・体験・まとめの練習はできる(筆者の部分は「筆者は…」と空けておく)
  2. 書いたら、この記事と同じ 3 色で線を引く。色が 1 つでも欠けていたら、そこが足りないところ
  3. マス目のある紙(原稿用紙)に書き、空欄も入れて 200 字を超えていないか数える
  4. 同じ回の都教委の正答例と見比べ、意見の言い切り方と体験の具体さを比べる
  5. 家族や先生に読んでもらう。「最初の一文で意見が分かるか」「体験が一つあるか」は、国語が得意でなくても確かめられる

本文まで含めて練習するなら、各回の「問題」の PDF で大問4を読んでから書きます。ただし、新しい年度の公開版では、著作権の都合で本文が伏せられていることがあります。

過去の題(2020〜2026年度・13回)

出典: 東京都教育委員会の学力検査問題・採点のポイント・正答表。正答例は正答表の中にあります。問題文はどの回もほぼ同じで、2020〜2022年度の分割後期だけ「筆者の考えを参考にして」という言葉が入っています。分割後期の問題は第二次募集と共通です。

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出典

点が付いた人の割合は、報告書の小問別正答率(部分正答を含む割合・第一次募集と分割前期の受検者の抽出調査)です。作文の例はこのサイトで作ったもので、点数を保証するものではありません。問題・正答例の著作権は東京都教育委員会と各著作者にあります。