都立入試ガイド・10月〜12月
高校受験で親ができること
塾に通わせても、子どもの課題と学び方がずれていると、お金と時間をかけても伸びず、親子の関係まで苦しくなることがあります。このページでは、塾に入る前に親子で決めておくこと、伸びない時に見直す順番、家庭での関わりについて公的な調査で分かっていることをまとめました。
令和9年度入試(2027年)版・最終更新 2026-10-06・出典は記事の最後にあります
塾に入る前に、親子で決めておくこと
お金の上限、何を伸ばすか、いつまで通うかを、先に決めておく
入ってから「こんなに払うと思わなかった」「何のために通っているのか分からない」とならないよう、始める前に紙に書いておきます。特に見直す時期は、伸びない時に話し合うきっかけになります。1年間の総額は塾の選び方の計算欄で出せます。
成績が伸びない時に見直す順番
伸びない時は、どの点か、課題と学び方、塾の中のこと、やめる時の決まりの順に見直す
- どの点を見ているか。都立の一般入試(全日制)は、学力検査(本番の試験)と調査書点(内申)の合計に ESAT-J を足した点で決まります。定期テストの点は内申に、模試や過去問の点は本番の点につながります。伸ばしたい点と、見ている点が同じかを確かめます(点の仕組み)。
- 課題と学び方が合っているか。内申が足りないのか、本番の点が足りないのか、勉強の習慣がないのかで、合う学び方は変わります。切り分け方は塾に行かずに都立に受かる?にまとめています。
- 塾の中で何が起きているか。分からないところを質問できているか、宿題が回っているかを、子どもに聞きます。塾の面談で、目標点と今の点の差をどう埋める計画かを聞くこともできます。
- やめる・変える時の決まり。期間が2か月を超え、金額が5万円を超える塾の契約は、途中でやめられ、塾が求められるお金に上限があります(契約の前に知っておく決まり)。
家庭での関わりと学力:調査で分かっていること
勉強や学校の出来事について、親子で話す
文部科学省の委託研究で、令和3年度の全国学力・学習状況調査にあわせて行われた保護者への調査(中学校は738校の中学3年生の保護者約6万7千人が回答)と、子どもの学力の関係が分析されています。家庭の収入・保護者の学歴・職業などの影響を差し引くと多くの関係は弱まりますが、次のような関係は残りました。
- ふだん、子どもと学校の勉強のことや学校での出来事、社会の出来事について話をしている家庭ほど、子どもの学力が高い傾向がある
- 子どもの学校の友達の名前を多く知っている家庭ほど、学力が高い傾向がある
- 「計画的に勉強するよう促している」は、中3では、家庭の収入などの影響を差し引くと学力が低い傾向と結び付いていた(差し引く前はほとんど関係がない)。報告書は、学力に課題がある子どもに親が勉強を促している、という逆の向きの関係かもしれないと書いている
どれも「そういう傾向がある」という関係で、話をすれば点が上がるという因果を示したものではありません。関係の強さも大きくはありません。分かるのは、勉強や学校、社会の出来事について親子で話している家庭ほど、学力が高い傾向があるということまでです。勉強を促すこと自体が悪いとは言えません。
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出典
- お茶の水女子大学「保護者に対する調査の結果を活用した専門的な分析」(令和5年3月・文部科学省委託研究)第3章(2026-10-06 確認)。図表3-10(中学3年生・家庭の社会経済的背景を統制した後の係数)
- 点の仕組みと契約の決まりの出典は、リンク先のそれぞれのページに載せています